魯班廟はまたの名を師傅廟と言い、咸豊九年(一八五九)以前に建てられました。門の対聯には、「準縄留萬古、徳象著千秋。」とあります。当廟はマカオ現地の建築業者である仁徳堂によって建てられ、のちに数回の改修を経ています。
住所:白灰街41号
陰暦六月十三日は魯班先師生誕で、業界内では「師傅誕」と呼ばれます。毎年、魯班廟の理事によって盛大なお祭りが開かれます。以前廟を管理していた広悦堂では廟をきれいに飾り、「恭祝魯班先師宝誕」と書かれた提灯を同業者に配っていました。生誕を祝う儀式は正午に始まり、まずは鐘や太鼓を鳴らし、その後金猪、果餅、花や酒を備え、最後に爆竹を鳴らします。
広悦堂では茶会、晩餐会に同業者を招き、ともにこの日を祝いました。内装業界の人々は仕事を休み、廟に参拝に行きました。以前は「師傅飯」、「魯班飯」と呼ばれるご飯を配る習慣があり、人々は魯班のように器用になり、すくすくと成長するよう、その飯を子供達に食べさせたそうです。木工、コンクリート、石工、ペンキ、家具業界の人々は、お祭り以外にも、労働組合による宴会に参加します。そこでは入社歓迎会、周年記念式典、業務状況の報告や経費の調達なども行われます。